褒められなければ意味がない

大人は不満を言わない。褒めることしかしない。
誰にも褒められない仕事とは、誰にも価値を認められていない仕事であるということである。怒られるなどはもちろんもってのほか。
故に、仕事をするにあたっては常に褒められ続けなければいけない。10褒めれば、1は改善点を教えてくれたりもする。これはバランスが重要であって、タダで改善提案してくれる人はなかなかいない。皆、こちらが不満に答えて初めて「不満だったんだよ」と教えてくれる。多くは、表面的な関係性の維持を最優先するため、不満点は教えてくれない。結果、先方にはしこりが残り、こちらにはどこからともなく不満点が漏れ聞こえる。社内の関係は悪くなる。
例外が2つある。
1つは、誰もその仕事の成果を知らない場合。仕事の成果は常に周知されなければならない。数値化するのが望ましいが、難しい場合もある。そういう場合は、数値化しなくていいから告知して回るといい。メールや朝礼発表では効果はない。一人一人に告知して回り、直で意見を伺うのが最もよい。
もう1つは、その仕事の成果を知っているが、褒めるほど親しくない場合。もっともっとみんなが親しくなるといい。そのためにはやはり対面の会話が必要になる。こちらが話しかければ、向こうも話しかけてくれる。本来、良好な関係というのは少々のことでは悪化しない。恋人が大げんかをしても次の日に平然としているのはそういうことである。真に良好な関係なればこそ、改善点を無償で指摘してくれる。
誰からも諸手を挙げて褒められるほどのパフォーマンスを実現するか、さもなくばお互いの仕事内容にずけずけ口を出せるほどに仲良くなるか。どちらかでなければ将来は危うい。できれば両方、最低でも片方ができていれば、仕事は楽しくて仕方がない。