googleは世界的ポスト国家的潮流のネクストステップなんじゃね

http://d.hatena.ne.jp/ryozo18/20080416/1208334905
現在、世界の統治者は国家から企業へとゆるやかに移りつつある。
それは多国籍企業で、たとえばコカコーラとかMSとかトヨタである。世界から地理的な国境がなくなり、それぞれの多国籍企業はそれぞれの業界を統治するようになる。
トラバ先でも述べられているように、全ての多国籍企業プロプライエタリ+独占による高利益率で利益をあげていて、googleはこれと真逆のことをしようとしている。
これ、独裁国家 vs 共和国家という構造じゃね?
基本的に、独裁制のほうが共和制よりも国家体制維持の難易度は低い。共和制は全国民の利益を調整する必要があり難しいが、故に全ての人間のストレスは平均化され、結果として国家はスケーラビリティを獲得する。MSは巨大な独裁制で成功している希有な存在であり、最近のオープンへの努力と、かつプロプライエタリへのアンビバレンスを見るとまさに経済自由化を取り入れた中共のように見える。今はまだ成功今まさに失敗しつつある点もMSと中共はそっくりだ。ソ連もそうだ。独裁をなんとか維持できるのは北朝鮮トルクメニスタン、モロッコスワジランド、実際の例を見ればわかるように中堅規模までだ。少なくとも現在「大国」と呼ばれる規模で独裁制を維持するのは無理なんじゃねーのと思う。
そういう「ポスト国家」として企業が統治を行うには、もうひとつ「市民の承認」が必要である。国民主権の本質は変わらず、主権者の承認が得られない支配者は統治者ではない。MSはWindowsで全世界のPCユーザを支配しているがそれは支配であって統治ではない。Linuxという不穏分子を排除するのはMSの命題である。市民はこれに統治されようとは思わない。すくなくともgoogleの統治はそれとは違う形である。googleの命題はインフラ整備である。市民にはそれと別のインフラを自由勝手に敷設する権利があり、しかもその基盤としてgoogleのインフラを利用することができる。googleが求めるのは少しの税金である。

続きはまたきがむいたらかk