奪われたら奪い返せ! オフショア袈裟斬り

http://d.hatena.ne.jp/NOV1975/20081113/p2
開発現場がオフショアに奪われているようです。
そもそもシステム開発そのものが冒険的なものなのですが(成功率って驚くほど低い、
オフショアに投げるというのは輪をかけて冒険です。当然、失敗例も数多くある。
こういうオフショアは失敗します。
1)投げる側の担当者にまともなシステム開発のマネジメント能力がない
2)投げる側にまともな技術担当者がいない
3)契約があいまい
どれも、日本的SIの特徴です。
なんでこうなるかというと
1)中国人は平気で手を抜く。仕上がりの美しさなど最初から放棄。
日本にいるプロマネは完璧な仕様書をとりまとめ、テスト仕様書に目を光らせ、
何かあれば逐一現場の尻を叩く、そういう縦横無尽の活躍をしなければいけません。
SI担当者のフォローや提案なんかをしてくれるのは物好きな日本人だけです。
自力で仕事を捌けない担当者がオフショアを扱うと必ず失敗します。
2)自社で抱える技術者は監査役かつ最後の砦です。
本来、オフショアなんてものは自社でも余裕でできるけど手が足りないから
猫の手を借りてやるものです。つまり単価相応。
バイトを雇って作業してもらうのと本質的には何ら変わりありません。
何かあった際には最終的には自社で被らねばなりません。
ここで自社に開発能力がない場合、案件を盾にとってごねられます。
身の丈を過ぎた案件は自社を滅ぼします。
3)バグは山ほど、デザインはぐちゃぐちゃ、パフォーマンスは最低、
期日は延び延び、請求はしっかり。



さて、このようなオフショア開発を経験したSI担当者は星の数ほどいるでしょう。
彼らが学んだこと
「共通の価値観とか、意思疎通って大事なんだな・・・」
彼らが切望すること
「もっとコミュニケーションがとりたい! 誠実な対応をしてほしい!」
これは本当は違います。
「こっちのやり方には穴があった。次はガチガチにして、完璧に開発せざるを得ないようにするべきだな」
オフショアとはそういうものです。
でもみんなもうオフショアは懲りたので、できることなら日本人と仕事したいと思ってます。
メッセなりskypeなり電話なりで気軽に相談でき、必要あらばすぐさま御用聞きに参上し、
開発フローを立案してくれ、こちらが思いつかなかったベターな方法を提案してくれる
例え炎上したとしてもきちんと誠意ある対応をしてくれる
どっちと仕事したい?
もちろん日本の開発会社にもそういう会社と、そうでない会社があるでしょう。
あなたの会社はどっちですか!?