政治家っていらないんじゃね?

http://osaka.yomiuri.co.jp/tokusyu/h_osaka/ho80802b.htm?from=tokusyu

国交相に反論 「玄人がやって今の政治の状況」

 大阪府橋下徹知事は1日、大阪(伊丹)空港の廃止発言に冬柴国土交通相が「素人が大胆なことを言わないほうがいい」とくぎを刺したことについて、「行政や政治の素人でないと新たな方向性を見いだせない。玄人がやって、今の行政、政治の状況ですから」と反論した。

 府庁で記者団に答えた。橋下知事は「伊丹空港廃止が前提ではないが、逃げずに議論していきたい」と発言の趣旨を説明した。

 一方、日本航空の西松遥社長は同日、同社が関西空港で計画している減便・運休の説明のため府庁で橋下知事と面会。終了後、記者団に「新幹線との厳しい競争になっている中、大阪―東京の区間に限れば、伊丹は存続してほしい」と伊丹廃止に難色を示した。
(2008年08月02日 読売新聞)

「もはや今の政治家っていらないんじゃね」ってことを国民が意識し始めてるよねー
なんていうか原油価格みたいな? 実需とコストパフォーマンスが合ってないんだよね、汚職しかやらないし。汚職屋って肩書き改めたほうがいいよね、珍走団とかみたいに。
つーか、日本の政治家っておかしいんだよね。日本の政治家って本流はいわゆる明治維新の立役者とかその周辺から沸いて出た人材で、初代は志があって主体的に国家のための政治をしてたじゃん。太平洋戦争後しばらくまではその矜恃が保たれてたけど、戦後の自由主義を勘違いして育った二世三世政治家が政治の目的を見失ってるわけでありますね。
世界的に見れば、政治家というのは弁護士、元軍人、経営者等の実務バリバリのインテリがやるべき。彼らはそれぞれの深い専門知識により特定部門の政治家として即戦力となり、十分な資産があるので選挙活動のために必死で金策する(=支持団体の歪んだ意思を政策に反映させる)必要もなく、社会的地位があるので賄賂やハニートラップに引っかかる可能性は一介の政治屋より低いと思う。現在のアメリカの政界も実業家・弁護士だらけなんだけど、彼らは背後にユダヤ資本がいて陰謀論とか云々があるので例外としてみたいほうがいいかもしんない。日本の多くの二世政治家はなんの専門知識もない、選挙が専攻みたいのが多い。例えばこれはさすがにひどすぎるので市民も当選させなかったが、菅直人の長男なんかは極端な例である。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8F%85%E6%BA%90%E5%A4%AA%E9%83%8E
この息子を選挙に出す親のメンタリティを問いたい。ちなみに菅直人wikipediaを見ればわかるが、バリバリの企業家のボンボンで、理系エリートだが在学中から政治運動に傾倒していて実務経歴がない。だいたい弁理士志望のくせに政治団体の頭はってる時点で、論理家で頭いいけど思想がないように見えるんですけど。オウムとかにいた連中と似たものを感じる。ていうか、実績とかけっこう評価されてるのにどこがおかしかったんだろうなあ。やっぱり小沢の資金力が魅力的だったのか?
こういうことを言い出すとたとえば北欧の政治を見習え、とか紋を切ったように言い出すけど、北欧と日本じゃ経済の構造そのものが違うので、単純にコピーするのは難しいんじゃないかということがあるそうです。経済と福祉は表裏一体だから。あ、また論点がずれてる。
まあ、最近の日本の政治家の動向としては、大阪では意志と実務能力のある橋本知事が立ったり、宮崎でも紆余曲折の経歴はあろうけど、素人としての危機感を強く抱いて職務に就くそのまんま東とか、従来に比べていい兆候はあると思う。いずれも市民の支持率が高いことで、よりダイナミックな舵取りができる。橋本知事はその強硬姿勢に批判もあるけれども、大阪府の財政の本質的な問題にしっかり切り込んでいる点で大変評価できると思うし、宮崎の場合は、行政というよりも、宮崎人特有の「あきらめ感」「やる気のなさ」に一石を投じていることが一番の功績だと思う。宮崎人のやる気のなさについては http://d.hatena.ne.jp/TERRAZI/20070122/p1 が詳しい。
彼らは素人故に、政治屋のしがらみに目を奪われることが本職の政治屋よりも少なく、素人たる市民に効果的なアピールが可能である。ゆえに支持率が高く、問題解決能力を発揮することができるのではないかと思う。
個人的には羽柴誠三秀吉の政治をみてみたい。