低所得者がいない社会が理想ではあるがむずかしいね

http://anond.hatelabo.jp/20080731204144
確かに現状はその通り、低所得者が毎日毎日弁当にバランをのせてるおかげで社会は回ってるんだよね。しかし、それはいつかロボットに置き換えることができるんだよね。
そうすると何万人もの低所得者が職を失うんだけど、代わりに工業ロボット業界に求人が生まれるんだよね。ただしロボット業界に生まれる求人は解雇された低所得者の総数よりもずっと少ない。しかしそこで工業ロボット業界に掬ってもらった低所得者は営業・技術者となり、低所得者ではなくなる。
残りの低所得者がのたれ死ぬのかというとそうでもなくて、弁当工場が次々と低所得者をロボットに置き換えてコスト削減が進むと価格競争が起こる。すると消費者は可処分所得が増えるので、さらなる消費活動に出る。すると全ての業界で少しづつ求人が生まれるので、残りの低所得者はそこに充当できる。
もちろん、何割かは再就職先が単純労働で低所得者のままだろうが、業務拡張というのは単純労働者だけを増やせばよいわけではなく、必ず中間管理職やデスクワークなどのホワイトカラーと一定比率で増やす必要があり、ロボット導入による雇用調整では原理的には単純労働者の割合は減るんじゃないかなと思う。
これを限りなく繰り返すとついに単純労働者はゼロになる・・・! のが先進国の理想なのだけど、人間にも能力幅とかがあるのでなかなかそう上手くいかんだろう。あぶれた人間は社会保障ということになるんじゃないかなあ。全体に占める低所得者の割合が減るので税収は増え、低所得者への社会保障は厚いものとなる。もっともそれには行政がよく動く必要があるので、日本ではなかなか望めないだろうけどなあ。どう考えても今の日本はゆるやかにアメリカの後を追う路線だしなあ。