転職するしないに関わらず、自分の価値を日頃から見積もっておこう(2)

なんかトラバしてもらったのであんなのも読んでくれてる人がいるらしいので
http://d.hatena.ne.jp/ki2neko/20080627/p4 の続きをかくよ

派遣先での度重なる遅刻による解雇騒ぎの後、私には一気にゆとりができた。月100時間の残業/休日出勤が明らかになったため「基本的に残業させるな」との指令が派遣先の上層部からおりたのだ。「0:00〜24:00」などというふざけた勤務実績をつけたのはとりあえずあれが最初で最後である。
で、暇なったものの楽しい職場ではないし、逆に暇になったことで現状打破について考えるゆとりが生まれた。ちょうどそのころはid:tailliarでブログをかいていてたまたま何人かのプログラマと知り合いになり、「こいつら楽しそうに仕事してんなー」と、転職について考えるようになった。
実際、私の最初の就職活動というものは就職活動などと言えるものではなく、とんでもなくグレーな派遣会社を通したものであった。周りの全てに反対されたが、まあ結果オーライなので満足かどうかはおいといて今となっては不満はない。少なくともバイト代の多い少ないを超越したものを得られたプライスレスなものであった。
まあ、とにかく転職活動を始めた。とりあえずいろんな転職サイトに登録してはみたものの、自分自身は大変頼りなかった。当時の私のレジュメを具体的に再現してみると

のような感じだった(WindowsとかExcelとかHTMLタグ打ちとかできて当たり前のことは除外)。Linuxの経験も新人教育で「この本読んどいて」「はい」「あの本読んだ?」「ちらっと読みました」「つまり読んでないのね」というレベルだった。
当時、それでも求人がいっぱいきた。実際に定時後にいろんな会社にお伺いした。その予測が当たっていたかどうかはわからないが、そのときには主観で「ああこの会社はいいな、悪いな」というのは判断できた。
いきなり社長がでてきて「君、最近の国際情勢についてどう思う?」「君の夢ってなに?」とかアグレッシブに聞いてくる面接なんかは楽しかった。幸い私の知的好奇心はIT業界一辺倒ではなくてなんにでも興味を持つタイプだった上面接は得意なのでどこでも「椅子用意してるからくる気があればいつでも連絡くれ」という返事を頂いた。
実際、そういう転職サイトからオファーをもらった会社に転職することはなかったが、「ああ自分はその場で返事をもらえるレベルの人間として評価してもらえるんだな」と自信をつけることができた。今思うと、ただどこでもとにかく人材が足りなかったのと、一応出稼ぎをしている会社は避けていたつもりなのだけど、見通しが甘かったとか、別に私が評価されたわけではないケースも合っただろうとは思う。いずれにしても2005年の秋、私は派遣先の契約更新の時期と仕事の引き継ぎが可能なタイミングを見計らって会社をやめた。