たしかにビッグイシューはあんまり将来がないかもしれない

http://d.hatena.ne.jp/HALTAN/20080504/p1

俺は上で述べられている構造的な問題にはあまり興味がない。ただ、それ以外の問題でビッグイシューは無力だと思う。
正直、世の中の全ての選択肢は1つより2つ以上あったほうが良いと思う。ホームレス全体が得られるお金が100よりも101のほうが良いだろうと思う。そういう意味でビッグイシューは否定しない。あとは本人たちが何をどう選択するかだと思う。そもそも本当にホームレスから抜け出すつもりのホームレスならビッグイシューの売り子なんかしないだろう。ホームレスから抜け出してIT社長になって大成した人だっている。
http://erinita.way-nifty.com/chiberi/2007/08/it_4433.html
ビッグイシューはホームレスがホームレスでありつづけるための仕事に思える。だって「私はコレでホームレスをやめました」的は自助物語ってきいたことないもん。


あと、俺の個人的な感想としては、ビッグイシューってあんまり雑誌としておもしろくないんだよね。一環したテーマがなくて、雑誌として軸がぶれている感じ。表紙のブリトニースピアーズで、特集記事が山村の過疎地帯の取材で、連載記事が主婦の生活みたいな話とか。これでは購読する意義を見いだせない。
現在、業界の体勢そのものが岐路に立たされている紙媒体の雑誌が唯一ネットに対抗できる(ネットが本気を出せばそれすらも危ういが)競争力というのは2点、「専門性」「情報の集約」である。たとえば最近は倹約のためほとんど買わないんだけど、会社帰りによく経済誌を買っている時期がある。特集記事によって、ダイヤモンドか東洋経済日経ビジネスあたりを買う。ただし日経ビジネスは記事の半分が「あれ、これネットの日経BPネットで読んだよ」という事が増えたので今後未来永劫買わないかもしれない。ネット展開が本誌の価値を毀損する良い例だ。(かといって日経BPをだめと行っているわけではない。ネットに活路を見いだして試行錯誤していることを評価したい。おもしろい記事も多い。むしろ全部ネットにのっけて紙媒体はなくせばいい)ダイヤモンドはデータ統計を元にした分析記事に定評がある。東洋経済は大手経済誌の中で一番提灯記事が少なくて業界に対してシビアな分析ができる雑誌という評価をされている。主な収入源が四季報であり、最大の顧客が企業でなくエンドユーザだからだ。
ただしビジネス雑誌は俺にとってもはやあくまで補助的な情報源に過ぎなくて、やはりメインはネット上の不確かなソースになってしまっている。そもそも不確かという点では2chもビジネス雑誌のアナリストも等しく不確かなんだよね。サブプライム関連で雑誌のアナリスト複数人で複数の予測を立てて比較するとかしてたけどおまえらリスク分散してんじゃねーよ死ねと思ったもん。戦国時代の武田配下の武将かおまえら。「俺らお家騒動で敵同士になっちゃったけどどっちか生き残ればいいよね」とかいってんじゃねーよ。くやしかったらゆんゆんのユダヤ陰謀論とか企業が海外進出する際の地政学リスクとかかいてみやがれ。奥谷禮子に語らせるな。死ね。正直、ネットで大仰に語られてる水素文明論とかトヨタとか複数企業が研究してる(とされる)常温核融合とかそういうおもしろい話があって、紙媒体の雑誌がその一部分を(経済視点で)扱う、たとえば燃料電池の技術的な現状と実用化の見通しとか、紙媒体はもはやそういう補助的な情報源でしかない。ちなみにそういう話だとニュートンのほうがおもしろかったりするのだけど。

とまあなんかビジネス雑誌の話になっちゃったけどそれほど俺がビッグイシューに対して語ることがないということでした。つーか一番構造的な問題は「ホームレスは3日やったら抜け出せなくなる」っていう一番根本的で誰もが知ってる問題だと思うんだけど。当人の自由意思を尊重する以上よくならないよ。人間は堕落するから。これはニート問題と全く同じ。結局国民が堕落してるから政府が堕落するのかもしれない。移民庁とかまじで死ねよ。スターリンか。まじで選挙区の奴らぜったいおとせよ。羽柴秀吉当選させろ。